信頼

湧き上がる欲求を 自身の操作盤でコントロールするには

既に限界を超えている

相手に託した操縦に 疑いを持つ事はない

信頼は 妄想を現実に惹きつける力となる

オンナは 現実となった妄想に 身を委ねたのだった



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”部分”

時と共に空間は密度を増し ”妄想と現実” が同時進行を始めた

手が届く距離から発せられた一つのワード

瞬時にオンナの鼓膜を伝わり ”妄想と現実” へと 二方向に分配された

それは鋭敏な神経を辿り より鋭敏となった二つの ”部分” を刺激した

そして ”部分” が一致したとき

全身を震わせるに有り余るエネルギーへと変換されたのだった



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独楽

ドラマチックな日々と思っていた

自分はその中心という自信

ある日 回転の芯はぶれ始めた

成長が ぶれを生んだのだ

修正は容易くない

何故なら その独楽は役目を終えたのだ




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会者定離

会者定離 と言う言葉がある

出会いを求め 人は生き続ける

そして 終焉の時

脳裏には 何が浮かぶのであろうか



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日々刻々

日々 時は刻々と刻まれていく

各々の終焉の時 に向かって淡々と ・・・

決して歩みは止まらない

それは 万物全てに 平等に与えられたもの

その長短に意味は無い

濃度にこそ 意味があるのだ



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好奇心

そこは ひとりでは辿りつけない 好奇心の巣

きっと 蜘蛛の糸に身動きを封じ込められてしまう

そんな不安が心をよぎる

何かに怯える感覚は 昇り詰めていく道に 幾つか点在している

”怯えと快楽” の 境界を漂い オンナは 程なく着地した

視界が開けた時に見えたものは ”あの感覚” と重なるものであった


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脱皮

固く閉ざされた殻は 僅かなヒビを生んだ

満たされていたはずの日々

ヒビから入り込んだ 微かな疑問

それは 細菌の如く繁殖を始めた

内圧は高まり ヒビの拡張は止まらない

しかし 殻からの脱皮は内圧だけとは限らない

外圧の影が 見え隠れするのだ


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パズル

眩い光が全身を包み込む

妄想で膨張した分子は動きを止めない

指先は そっとスイッチに触れた

扉の先には無限に広がる斯界が存在している

一面に散りばめられた 快楽のピース

オンナは果たして 何を組み合わせるのであろうか



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